慌てて走る。

向こうから近藤さんが歩いてくる。

「近藤さん!!蝶の様子は?」

「ああ、歳。肩の怪我は4日程度で治るらしいのだが、疲労が蓄積している上に血をかなりの量流したから意識がいつ戻るかわからないらしい・・・」

「っ!」

俺は蝶のいる部屋に走る。

そこには蝶が青白い顔をして眠っていた。

「蝶・・・」

俺が早く誤解を解いていれば・・・

儚い姿に罪悪感を覚える。

「早く、目を覚ませよ・・・」

蝶の小さな手を握りそうつぶやく。