それから私は近藤さんに無理を頼んで夜の巡察と昼の巡察に毎日入れてもらった。

動いていたほうが、土方さんのことを考えなくてすむから・・・・

今はまだ本当のことを知る勇気が、土方さんの気持ちを知る勇気がない。

だから私は動き続けた。

「蝶ちゃん。疲れてるでしょ？」

巡察中沖田さんがこちらを覗く。

「あ、いえ！全然平気ですよ？」

「顔色悪いよ？」

「きっと今日は曇りだからそう見えるだけですよ。」

「・・・・土方さんが蝶ちゃんを探してたよ。」

その言葉に心臓がドクンと動く。

「そうですか・・・じゃ、じゃあ巡察終わったら土方さんを探します！！」

私は無理に明るい声を出す。

「無理しなくていいんじゃない？」

「え？」

「最近、蝶ちゃん無理してるーって思ってね。近藤さんもみんなも心配してたよ？」

「す、すみません心配かけちゃって・・・」

私はおもわずしゅんとなる。