「落ち着いたか？」

私はこくんとうなづく。

「土方さんのことでなんかあったのか？」

「よくわかりますね。ちょっと・・・」

私はそこで言葉を切る。

「そうか。まあ大方あの蘭って女絡みかな？」

「それも正解ですね。」

私は苦笑いをこぼす。

「まあ、なにがあったかはわからないが土方さんはお前を裏切ったりはしないとおもう。だからちゃんと話し合ったらどうだ？」

「そうでしょうか・・・？」

「ああ。誰が見てもお前に惚れているのがわかるよ。」

「そうだったら、いいんですけどね・・・もう少し様子を見ます。今は、怖いから・・・」

「蝶・・」

「っ暗くしてごめんなさい！！原田さんそろそろ巡察の時間ですよ？」

「ああ、そうか・・・」

「はいっ！話聞いていただきありがとうございました！」

そう言って私は駆け出す。