泣き顔なんて、初めて見たよ。
あたしの幼なじみは、小さい時からかっこつけだったから、
人前で泣くことなんて、1度もなかった。
転んで怪我をした時だって、サッカーで失敗した時だって、
あたしの前で涙なんて見せてくれなかったよね。
あたしが死んだ時は、どうだった?
泣いてくれたなら、見たかったな。
でも、いま見られたから、もういいんだ。
「最初は、信じられなかった。でも少しずつ、確信していった。おかしいなと思い始めた時からはもう、そうとしか思えなくなっていったんだ。
生まれ変わりなんじゃ、ないのかって」
「……うん」
「もう、なんでもいい。ありえない、なんて思わない。なんだって受け入れる。
生まれ変わりだとしても、俺は……」
続く言葉が、心に届く。
充分だった。
「頼むから……」
答えてくれ。
そんな懇願が、続かなかった言葉が、聞こえた気がした。


