先に足を止めたのは清春。
「……なにあれ。不審者?」
「え。って言っても、女の人じゃない?」
ふわふわの長い髪。
細身のパンツ姿で、モデルみたいにスタイルが良いのが、遠目でもわかる。
「性別は関係なくない? 女のストーカーもいるし、痴女だっているじゃん」
「そ、そうだけどさ。怖いこと言わないでよ~」
「戻って、先生に不審者がいるって言う?」
「不審者かどうかも、わかんないのに?」
間違えてたら申し訳ないから、じっとその女の人の様子をうかがう。
女の人は、門の前をうろうろしたり、たまに門の向こうをのぞきこんだりしている。
確かに、不審者っぽいけどさあ。
もしかしたら、誰かを待ってるだけかもしれないよね。
そこまで考えて、気づいた。
職員玄関前の門にいるってことは、先生を待ってるんだよね。
もう1度、じっくり女の人を見る。
もしかして、あの人……。


