生まれ変わってもキミが好き【完結】


実はそれが、自慢だった。


口には1度だって出したことなかったけど、あたしはるいちという幼なじみを、

勉強もできて、サッカーも上手くて、人気者のるいちを、自慢に思ってた。



毎日ケンカばかりだけど、るいちは確かに特別な存在で。


この気持ちに、名前をつけられなかったんだ。



恋なんかじゃないって。

そんなんじゃないって。



否定ばっかりしてたら、なにが本当の自分の気持ちなのか、わからなくなった。


だから素直になりたくても、なれないんだよ。



あたしのこんな気持ち、るいちは知らないでしょ?



知ったら、どう思う?


この関係は、きっと壊れちゃうよね。



それを怖いと思うのは……


やっぱりるいちが好きだから?




でもるいちは、あたしのことを女としてなんて、見てない。


ただのアホな幼なじみだと思ってるでしょ?



それならあたしは、このままでいい。







一生ずっと、このまま……