「たぶんさ、芽衣子にはあたしの知らない、大人の友だちがいっぱいいるよね。あたしにも、友だちはいる。
これからもきっと、色んな友だちができるし、もしかしたらその中から、親友って呼べる存在ができるかもしれない」
あたしにも、もちろん芽衣子にも。
生きている限り、出会いは続くんだ。
でもそれだって、みんな一緒だよ。
あたしみたいに1度死んでいても、いなくても。
それぞれがそれぞれの出会いを繰り返していくのは、みんな同じだと思うんだ。
「そうだとしても、他に何人親友ができようと、芽衣子が大切だってことに変わりはないもん」
「……小鳥遊凛として、そう思ってる?」
「え?」
「芽衣子って人と親友になったのは、『柏木リン』だろ。小鳥遊凛じゃない。
その親友だって凛のことを、小鳥遊凛としては見てないだろ」
立ち止まって、静かにそうさとすように言ってきた清春は、
いつもの眠そうな目をしていなかった。
この顔をしてる清春が、あたしは苦手だ。
「そんなこと、ないよ。芽衣子は、あたしはあたしだって、言ってくれてるもん」
「……凛は、前世の自分の気持ちを引きずってるだけなんじゃないの」


