「凛。明日はどうする? またプール行く?」
夕暮れの道をのんびり歩きながら、清春がそう聞いてきた。
一緒に過ごすことを、当たりまえのように言う清春に、笑っちゃう。
あたしにだって一応、予定ってものがある……時も、あるんだから。
「ごめん。明日は芽衣子と会う約束なんだ」
「芽衣子って……ああ。昔の親友、だっけ?」
「うん。あたしはテスト、芽衣子は仕事で忙しくて全然会えなかったんだ。
遅くなったけど誕生日プレゼントくれるんだって」
「ふーん」
興味がなさそうに、清春が相槌をうつ。
あれだけ前は、あたしが何を隠してるのか、誰と会ってるのかって気にしていたくせに。
全部わかったら、興味なしってどういうこと?
別にいいけどさあ。
「どんなもの?」
「え? なにが?」
「前世の親友ってことは、年すごい離れてるんでしょ。それでも前と同じ親友でいられるもの?」
「……なんでそんなこと聞くの?」
「なんとなく」
なんとなく、で、そんなイジワルなこと聞かないでほしい。
そりゃあ仕事の話とか聞くと、年の差を感じるけど。
芽衣子だってきっと、あたしの学校での話しを聞いて同じことを感じてると思うけど。
それでもあたしにとって、心を開いてなんでも話せるのは、芽衣子しかいないんだよ。


