:
.
*
。
・
+
.
。
*
・
.
夏休みは、平和だった。
ユキちゃんやアリサと買い物したり、クラスの女子だけで集まってカラオケパーティーという名の女子会をやったり。
それから家族でお母さんの実家に帰ったり、清春とお祭りやプールに行ったりも。
日下先生を意識しなくてすむ夏休みは、穏やかで充実していた。
夏休みも残り一週間となった今日は、夕方から清春と街に来た。
深田くんのバンドが、路上ライブをやるって聞いて。
せっかくだから、ちゃんとした演奏を聴いてみたいって言ったら、清春は嫌そうな顔をしてたけど、ついて来てくれた。
「なんでそんなに深田くんのライブに行くのが嫌なの? 友だちでしょ?」
「友だちだけど、そんなベタベタした関係じゃないし。なにより凛が恭次に興味持つのが嫌だ」
「なにそれ。ただ深田くんの音楽が聴きたいってだけなのに?」
「ほら、興味持ってるじゃん」
清春がスネる意味がわかんない。
好きだ惚れたとか言ってるわけじゃないじゃん。
友だちの演奏を聴きたいって思うのが、そんなに気になるようなこと?
.
*
。
・
+
.
。
*
・
.
夏休みは、平和だった。
ユキちゃんやアリサと買い物したり、クラスの女子だけで集まってカラオケパーティーという名の女子会をやったり。
それから家族でお母さんの実家に帰ったり、清春とお祭りやプールに行ったりも。
日下先生を意識しなくてすむ夏休みは、穏やかで充実していた。
夏休みも残り一週間となった今日は、夕方から清春と街に来た。
深田くんのバンドが、路上ライブをやるって聞いて。
せっかくだから、ちゃんとした演奏を聴いてみたいって言ったら、清春は嫌そうな顔をしてたけど、ついて来てくれた。
「なんでそんなに深田くんのライブに行くのが嫌なの? 友だちでしょ?」
「友だちだけど、そんなベタベタした関係じゃないし。なにより凛が恭次に興味持つのが嫌だ」
「なにそれ。ただ深田くんの音楽が聴きたいってだけなのに?」
「ほら、興味持ってるじゃん」
清春がスネる意味がわかんない。
好きだ惚れたとか言ってるわけじゃないじゃん。
友だちの演奏を聴きたいって思うのが、そんなに気になるようなこと?


