生まれ変わってもキミが好き【完結】

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夏休みは、平和だった。

ユキちゃんやアリサと買い物したり、クラスの女子だけで集まってカラオケパーティーという名の女子会をやったり。


それから家族でお母さんの実家に帰ったり、清春とお祭りやプールに行ったりも。



日下先生を意識しなくてすむ夏休みは、穏やかで充実していた。




夏休みも残り一週間となった今日は、夕方から清春と街に来た。


深田くんのバンドが、路上ライブをやるって聞いて。

せっかくだから、ちゃんとした演奏を聴いてみたいって言ったら、清春は嫌そうな顔をしてたけど、ついて来てくれた。




「なんでそんなに深田くんのライブに行くのが嫌なの? 友だちでしょ?」


「友だちだけど、そんなベタベタした関係じゃないし。なにより凛が恭次に興味持つのが嫌だ」


「なにそれ。ただ深田くんの音楽が聴きたいってだけなのに?」


「ほら、興味持ってるじゃん」




清春がスネる意味がわかんない。


好きだ惚れたとか言ってるわけじゃないじゃん。

友だちの演奏を聴きたいって思うのが、そんなに気になるようなこと?