「おばさん。リンの部屋、行ってもいい?」
みんなでお茶をしながら、家族の変化にびっくりしたり、懐かしい気持ちになったりしていたら、
しばらくして、急に芽衣子がそんなことを言いだした。
ひたすら聞き役に徹して、お茶を飲んでいたあたしは、思わずお茶を吹き出しそうになった。
「いいわよ~。掃除はしてあるから。そうだ、芽衣子ちゃんと凛ちゃん、夕飯食べていくでしょう?」
「あー、ごめん、おばさん。今日はもうちょっとしたら帰るよ。こいつ、今日誕生日なんだ」
「ええ……? あらあらあら、凛ちゃん誕生日なの! それなら早く言ってよ~。なんにも用意してないわ!」
「い、いいんですそんな! えと、ありがとう……」
いまは赤の他人なのに、そんなことを言ってもらえたことが嬉しくて、照れながらお礼を言った。
お母さんの手料理、久しぶりに食べたかったなあ。
でも、いまの小鳥遊凛のお母さんが、家でごちそう作って待っててくれるから。
そこは、我慢しなきゃね。
それにしても、あたしの部屋、あるの?
あたし死んだ時、部屋どういう状態だったっけ。
掃除とか全然してなかった気がするなあ。


