口に出したいけどできないから、心の中で思いっきりダメ出ししてやった。
弟の思わぬ成長に、涙が出るどころか笑いそうになったじゃん。
「あれ、芽衣子さん。ちわっす」
「おー。相変わらずチャラいな、友也」
「え~。そんなことないっしょ。っつーか芽衣子さんに言われたくないし!」
「あたしはチャラいんじゃねえ。派手なだけだ」
そうだそうだ!
芽衣子をあんたと一緒にするな!
と、横で内心野次を飛ばしていたら、友也がこっちを見た。
そして急に可愛らしい笑顔。
「だれだれ、このコ! 可愛いじゃん! 俺、友也。大学生ね。
きみの名前は? 高校生?」
か、可愛いっ!?
ってゆーか仮にも初対面で、なにこのナンパみたいなセリフ!
鳥肌立っちゃったじゃん!
弟のあまりのチャラい成長に、床に突っ伏したくなった。
「こらこら、友也。こいつはあたしの従妹の小鳥遊凛だ。まだ中学生だから、手ぇ出すんじゃねーよ」
見かねた芽衣子が、苦笑しながら助け舟を出してくれる。
友也は「凛ていうんだ」って、ちょっと驚いてたみたいだけど、そこからはあまり絡んでこなくなった。
芽衣子と仲良くなったんだね、友也。
昔は芽衣子の外見に、ビビってたのにね。


