それから芽衣子が上手くお母さんと話して、近況をあたしに聞かせてくれた。
お母さんはあたしが死んで痩せたけど、
至って健康で、ママさんバレーなんてやってるらしい。
お父さんは数年前から血圧が高くなって、いまは食事に気をつけてるとか。
あとは友也がいま、あたしでも知ってる偏差値の高い大学に通ってるってことが、いちばんびっくりした。
あの友也が。あの『るいち』バカだった生意気友也が、大学生って。
当たりまえだけど、友也があたしより年上っていうのが、すごく複雑な気分だよ。
「凛ちゃんは、いま何年生?」
お母さんが、不意にあたしに話を振ってきた。
自分のことを聞かれるとは思ってなくて、ドキッとしちゃった。
「あたし、ですか? 中学2年です」
「そう。学校は楽しい?」
「うーん、どうかなあ。友だちといるのは楽しいけど、あたし勉強も運動も苦手なんで……」
「ふふ。いいじゃない、勉強も運動もできなくたって。友だちといて楽しいなら、それだけで充分。目一杯、楽しめばいいのよ」
「……はい」
思い出すなあ。
お母さんはあたしの成績がどんなに悪くても、運動会のリレーで思いきりコケても、いつだって笑ってた。
数学10点取った時だって、怒らなかったね。
がんばったから、次は良い点とれるといいわねって。
あたしの努力を認めてくれて、励ましてくれたよね。


