お母さんは目をまんまるにした。
「まあ……。お名前、凛ちゃんて言うの?」
「……はい」
「そうなの。……とっても可愛い名前ね」
嬉しそうに、そしてほんの少し寂しそうに、お母さんは笑った。
ねえ、お母さん。
あたしが死んでから、どうしてた?
みんな元気にしてた?
ちゃんとご飯食べてた?
そんなに痩せちゃって、心配するじゃない。
なんて、言えるはずもなく。
あたしは自分の家のように勝手に歩いていく芽衣子にくっついて、
自分の写真が飾られた仏壇に、お線香を上げた。
シュールだ。
あたしの遺影が中学の入学記念で撮った、顔まんまるの超映り悪いやつだし。
もっと違う写真使って欲しかったなあ。
「毎年ありがとうねぇ、芽衣子ちゃん。リンも幸せ者だわ。こんなに大切にしてくれるお友だちがいて」
リビングに移動すると、お母さんがお茶をいれて待っていた。
リビングの家具の配置、少し変わったなあ。
ソファーもカーテンもカーペットも、見たことないものになってる。
でも、落ち着く雰囲気は変わってないや。


