生まれ変わってもキミが好き【完結】







午後の授業中。

あたしは窓から外を眺めながら、さっきのるいちの告白現場を思い出していた。



小学生の頃まではそうでもなかったのに、いまのるいちは、結構目立つ。

背は高めで、顔もそこそこ良くて、サッカー部ではエースで、友だちも多いから。


それだけで、女子が蟻みたいに群がるんだよね。

それだけしか、知らないくせに。



るいちの良いところも、悪いところも、全然知らない女子が、るいちに告白する。


その度るいちは断ってるみたいだけど、正直あたしは面白くない。




だってさあ、一応幼なじみだし?

どこの馬の骨かもわからない女なんかと、付き合ってほしくないってゆーかさ。



いやいやいや、嫉妬とかじゃないよ?

そういうんじゃ全然ないんだけどね?



るいちはイジワルな悪魔だけど、根はイイ奴だから、イイ子と付き合ってほしいんだ。



るいちのことを良くわかってくれる、優しい子がいい。