「る……先生たちの話を、盗み聞きしてたからです」
そうだよ。
よく言った、あたし。それでいい。
昔と変わらない芽衣子に、手を伸ばしてしまいそうになったけど。
なんとか耐えられてよかった。
「盗み聞き……?」
「あなたと、先生が、自分のせいだって、お互い責めあってたから。だから、おせっかいであんなこと言ったんです」
「おせっかい……」
「でしゃばったマネして、ごめんなさい」
深く頭を下げると、しばらくして、重たいため息が降ってきた。
芽衣子は無言でまた、歩き出す。
あたしも黙って、追いかけた。
芽衣子、怒ったかな。
怒ったよね。
全然無関係の、でしゃばりな、空気読めてない女子中学生にあんなこと言われて。
面白くない気分になるに、決まってる。
嫌われたくないのにな。
芽衣子にも、『るいち』にも。
なのに、上手くいかないことばっかりだ。


