「待って・・!」



私は誰かを追いかけている。
彼は歩くのが早くて、追いつくのも一苦労だ





────────そしていつかの記憶より。






「・・・ぅ」
いけない、ノート書きながら寝てた!?


私はノートに書かれた意味不明な文字を解読しつつ、目を覚まそうと講義の内容に耳を傾けようとする。


だけど終わりの時間に近づいていたらしく、今日の講義はもう終わってしまった。





(・・・最近、たるんでるなぁ・・)





人より遅い入学みたいなものなんだから、ちゃんと聞かなきゃいけないのに、眠気はすぐにやってきて私を襲う。




「はぁぁ・・」




「どーした、いっちゃん?」
「最近、ちゃんと講義が聞けなくて・・・って、ささくんっ!!?」


さりげなく会話に入ってきたから、彼が彼だと気付かなかった。
驚いた私は思わず飛び退いてしまう。

それを見たささくんは、お腹を抱えて大笑いした。
「あははははっ!!そんな驚かなくてもいいじゃん!」
「も、もう!そこまで笑わなくても・・・」




私が怒ると、笑い泣きした涙を拭って、私を優しく見つめる。







「うん、ごめんごめん。・・・で、この後なんだけど、用事ある?」
「うん・・・?」