やっぱり気になった。 と言うか、俺からも謝って土下座したかった。 真樹から、大切な物を奪ったのは二回目。 だから、俺は罪悪感で死にそうなんだ。 ―――コツ… 足音を控えながら、真樹と華織を探した。 人気が全くない待合い場に、二人は声をひきつらせながら、泣いていた。 床にへたり込む華織を、真樹が強く抱き締めている。