「…愛桜」


ふわりと、愛桜の明るい髪が風に浮く。


ああ、そうか


そうだったのか―――。





「愛桜は… 圭の事が、好きなんだな」





気付かなかった


でもきっと、出会い話したあの日から、愛桜は…



「…うん。好き。圭の事」



綺麗な心と、偽りのない笑顔に惹かれたんだろう