――――――▼真樹side. 人少ない、電車停。 遠くから、ガタンゴトン、と電車が揺れる音がする。 スーツのシワを、パッパッと払って直す。 直後、電車が見えてきた。 そちらに目を向け、俺“天宮真樹”は背筋を伸ばす。 つい2年前、圭と華織の結婚式があった。