―――――― ずいぶん経った、と思う。 真樹がよく笑うようになったのを、 久野が将来に向かって走り出したのを、 華織が受験生を熱心にこなしてるのを、 見ていたら、あっという間に時は過ぎた。 成績は、俺か久野の1位競り合いになっていた。 久野が追い上げてる。 夢は同じ、“先生”だからなあ。