TATTOOー愛情ー

その時は日本人10人位で歩いていたけど、別に騒いだり、歩道をはみ出したりはしていなかった。


叫んだのはマオリみたいだったけど、早口で何を言ったのかは分からなかった。


みんな「何だぁ?」と言ったり、怪訝な顔をしたりしていた。


あたしは駅に着いてみんなとお別れしたので、この時のことについては深く考えなかった。




「芽衣ちゃん、次サーモンやろ。照り焼きチキン多く作っとるで」


「あ、すいません。ついボーッとしてて」


「いいわ、それよこし。何やシケた顔して。何かあったか?」


「・・・リレーションシップがアクティブになってたんです・・・」


「はっ?何て!?」


「だからあたしの好きな人に彼女が出来たんです!」


半ば叫ぶように言っていた。


大井さんはあまり深刻にならずにさらっと返してくれるので話しやすいのだ。