TATTOOー愛情ー

みんなの視線があたしの右腕のタトゥーに集中しているのが分かる。


この大きなタトゥーに恐れをなして、みんな話しかけてこないようだった。


タトゥー以外は黒髪だし、ピアスもしてないし、顔だって普通なのにな。


こんなんだったらほんとにもう帰ってヴォトカでも飲むかな。


そう思っていた時、一人の強者が話しかけてきた。


「日本人でそんな大きなタトゥーしてる人初めて見た。ヤクザ位じゃない?それマジモン?」


無遠慮な視線があたしの右腕に突き刺さる。


「はい、本物です」


「ワーホリじゃないでしょ?」


「ワークパーミット(NZ国内で申請した場合、ビザではなくパーミットと言う)に切り替えました」


「ワークに切り替えてもずっとニュージーにいれるか分かんないのに度胸あるよね。名前は?」


「芽衣です」


「オレ孝雄。こっちではホテルのシェフをしてるんだ。ヨロシクね」