「……ああ、そうだ」
少年は唐突に、さも今思い出した、とでも言うかの様な様子で振り返り、睨んでいるあたしを見た。
「…恋愛は人を変えるんだぜ?
良くも、悪くも……な」
そう言って少年はあたしの部屋の窓から飛び降りた。
え、ここ三階だよ!?
驚いてあたしは少年の消えていった窓の外を見るが、
もうそこには少年はいなかった。
「―――…なんなの?」
あたしはそう呟いて、
さっきまでいた真っ黒な少年を浮かべながら
窓の外をずっと見ていた。
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