優璃は頬を膨らまして俺を睨む。


正直2人っきりでこの表情は男として辛い。

なんたって、なぁ?


まぁそれは置いといて。



「ゆうくんは、つまんないと思わないの、!?」



んー、何が?って感じだよね。

俺はもう正直君が隣にいるだけで充分です。とか。



「べっつにー。」



チラッと優璃の顔を見て俺はテレビを見る。

只今絶叫ゲームプレイ中。

つまりホラーゲーム。


ホラゲー中につまんないとか言う女いるんですか?

いるんですよ。



「うおっ!!」



視線をテレビに移した途端に血まみれの女の顔が…!!

思わず飛びのいて某ウィーリモートコントローラーを落とす。



「ふはっはは、!

ゆうくん怖がりー!!」



先ほどまで膨らましていた頬を引き上げて大きく笑う優璃。

そんな彼女の顔に俺は頬を赤らめる。

少し温度が上がった自分の頬を何気なく隠しながら優璃にデコピン。