谷口弘人はニヤッと笑うと春菜の手から弁当を取る。

「交換だ。」


春菜にコンビニの袋を渡す。


「えっ、こ、交換って…。」

袋の中に菓子パンが3個とジュースが入ってた。


隣を見るともう食べ始めている。
仕方なく、パンを食べる。


「あの…昼一緒はやめた方が…。」

なんとか説得しようと言いかけて、谷口弘人の険しい顔を見て、続かなかった。


「来ないなら迎えに行く。」


それは嫌~。
あたふたして、ぶんぶんと首を横に振る。


「…ごめんなさい。」

なんで謝るの私…。
下を向き、小さくため息つく。