数分沈黙が続いた。





無駄に気まずいだけの空間で、空気を変えたのは彼女だった。





彼女は重々しく口を開く。





「――ただ」



「うん?」



「明後日までに彦星様を見つけないと私は死ぬみたいね」



「……えっ」