現実    幸side

『あなたの命は、もって1年です』
 『え?』
 『あなたの病気は悪性白血病です。残念ながら治療法はありません。』
 『なんで?』
 俺の両親はびっくりしている。おかぁは泣いている。
 『悪性なんです。』
 『ただ、死ぬのをまつだけってことかよ・・・。』
 『まだ、入院はしなくてもいいですが、いづれは・・・。』
 
 俺らは、車の中はしずかだった。宣告された余命は1年・・。
 俺は、梨呼よりも早くいってしまうのか・・・。
 龍也には、いわないとな。
 『幸!突然呼び出してなんだよ』
 『俺、死ぬんだ・・。』
 『(笑)(笑)(笑)冗談はやめてくれよ』
 『冗談だったら良いかもな。』
 『本当なんだな!』
 『梨呼には、いったのか?』
 『まだ・・・。』
 『お前、別れる積もりか?』
 『いづれ・・・。』
 『まぁ。俺でもそうするけどな!』

 どうして、おれなんだろう・・・。