『急で悪いけど、今から会えるか?』 いつもより低い玲の声。 「会えるけど……」 『じゃあ、いつもの公園で待ってる』 そう言って電話は切れた。 私は携帯を持ったまま、少しの間動けなかった。 玲の声から嫌な予感がしたんだ。 おそらく玲は、決めたんだと思う。 それが嬉しいのか、悲しいのか分からない。 だけど、私がショックを受けるのは間違っているよね。