私たちが一切話さないし、一緒にいないことで、社内では別れたと噂がたった。 それに対して私も玲も、あえて否定も肯定もしなかった。 聞かれても、適当に流していた。 だって、どう思われようと関係ないし、会社の人に詳しく話すほど仲良くない。 その中でも仲が良い悠子さんは、何も聞いては来なかった。 「桐藤くんと別れたの?」 「えっ……?」