黙り込んでいる美羽に不思議に思いながらも、水樹は頭を撫でた。 その仕草に、美羽はほっとする。 そして、好きだと改めて実感するのだ。 結婚していても、幸せばかりじゃない。 いくら新婚でも、不安はある。 浮気の心配をしている訳ではない。 以前、女の影があったりもしたけど。 そうではなくて、漠然とした不安。 不意に襲われる。 大好きな人と一緒にいて、幸せなはずなのに。