そしたら、美羽は少し考え込むようにして言う。 「いいのかな。 ちゃんと使うよね。あのチュニックだって、使えるよね」 その言葉に、千晃は呆れてしまう。 「美羽、毎回買ってから同じこと言わないでよ。使うってば」 千晃が言うように、美羽は毎回同じことを繰り返している。 買う時は、勢いで。 買ったあとに、不安が押し寄せてくるらしい。 それでも、買った手前、どうしようもない。