SEASONS【完】




そんな美羽を見て、水樹はため息を吐いた。

それから、美羽の頭をぐしゃぐしゃにする。




「ちょっと、水樹?」




訳が分からなくて、水樹を見る。


心なしか、顔が赤くなっている。



そんな時、壁を叩く音がした。




「おーい、そこのバカップル」




そう茶化したのは、千晃だった。




「いつになったら戻って来るの?
それとも、お邪魔だった?」




千晃は、腕を組みながらニヤニヤしている。