「うーん、確かに見たことないね」 それは、誰も見たことがなかった。 追い込まれたら爆発するタイプではあるけど、嫉妬とかは聞いたことがない。 ちょこっと、付き合う前にあったかもだけど。 まぁ、友達だから何もないと分かっているだろうけど。 「たまには、嫉妬されてみたいなぁ……」 直哉がボソリと呟いた言葉に、美羽たち3人は吹き出してしまった。 「何、笑っているの? 早く食べよう」 そんな様子に、首を傾げることはしても、千晃はあまり気にしていないようだ。