家に入ると、千晃を含め全員が来ていた。 どうやら話し込みすぎて、1番遅くなったらしい。 「遅かったね」 そう言ったのは、千晃だった。 長く直哉と2人きりだったため、怒られるかと思った。 「ちょっと話しに集中して、遅くなった」 「ふーん……」 だけど、直哉の言葉にそう返すだけだった。 表情も変わらないし、声も怒っていなかった。 「千晃って、嫉妬することないのかな」 美羽は、不思議そうに結花と絢子に言う。