SEASONS【完】




「そう、そう」




思い出したように言って、自分の鞄から何かを取り出した。


何やら、紙袋みたいだ。


それを、アタシに向かって差し出してから言った。




「誕生日、おめでとう」




その言葉に驚いた。



確かに今日、アタシの誕生日だ。

それに、間違いはない。


だけど、俊介くんとそんな話しをしたことは、1度もない。


だから、知っている訳がない。




「受け取ってくれないの?」