だけど、今日目の前にいる人物は、千晃たちではない。 爽やかな笑顔に吸い込まれそうになるけど、頭の中は混乱している。 「あの……アタシは未だに、なぜ俊介くんがいるのか分からないんですけど」 遠慮がちに聞いてみる。 「あっ、そうか。 でも、とりあえず乾杯しよ? それから、話すから」 今日会ってから、何度か質問したけど、何1つまともに答えてくれない。 でも、一応ちゃんと話すと言われたから、それに納得した。 そして、乾杯して料理も食べ始めた。