でも、会ってしまえば気持ちが溢れてしまいそうで、会いに行くのも躊躇ってしまう。 そんなぐちゃぐちゃな想いのままいると、 いつの間にかスノボーシーズンも終わろうとしていた。 それと同時に、アタシと結花の誕生日も近くなってくる。 誕生日が来るからって、何も嬉しいことなんてない。 でも今年は、千晃と美羽が祝ってくれるって言っていた。 「だから、そんな泣きそうな表情はしないで。 辛い気持ちでいないでよ」 そう千晃は言った。