「バイト中だけど、他のバイトのヤツらも遊んでいるし」 そう言った視線の先には、この前俊介くんと一緒にいた男の人が滑っていた。 それも、人を集めて輪の中心にいた。 「大丈夫だよ。 絢子ちゃんも1人でいるより、いいでしょう?」 「はいっ!」 嬉しくて、思わず大きな声で返事をしてしまった。 それを聞いて、俊介くんは笑っている。 「じゃあ、一緒に滑ろうか」 はっきり答えてしまったのが恥ずかしくて、静かに頷いた。