SEASONS【完】




「へぇ、ラブラブなんだ」



「ちっ、違うってー」




千晃にからかわれて、顔が赤くなるのが分かった。


アタシはいつもからかう側だったから、からかわれるのに慣れていない。




「だけど、一目惚れって軽く見えないかな?」




トントン拍子で話しが進み、アドレス交換までした。


しかも、2度顔を合わせただけ。


嬉しいことだけど、少し不安にもなる。




「そんなことないでしょ。
一目会って好きになるのも、それだけ彼に魅力があるってことだし。
それを嫌だって思う人はいないでしょ」




千晃は、さらりと答える。