「あれ?さっきの子だよね?」 そんなことを思っていると、頭の上から男の人の声がした。 振り返ると、そこには話題になっていた張本人が立っていた。 「あ、さっきの……」 相手が彼だと分かると、自然と反応してしまって、顔が熱くなってきた。 その反応で分かったのか、結花はニヤニヤとアタシを見ている。 「俊、誰だよ、この子」 よく見ると、もう1人いた。 その男の人が、不思議そうに彼に聞いた。