SEASONS【完】




―――相手の話しをする絢子の目は、キラキラ輝いていた。


その表情にも、気付いていないんだろうな。



おそらく、さっきからキョロキョロしていたのは、無意識に彼を探していたんだろうな。



これは、絢子にとって初めてのことだと思う。


ここまで男に対して表情が変わることは、今まで見たことなかったから。―――




「その人、お客さん?」



「分かんない。
ウエア着ていたけど、ボード持ってなかったし。
ハウスの人かなと思ったけど、それならウエア着る必要ないし」