「え、無意識?」 そんなアタシの様子に、驚く結花。 「やっぱり、はぐれている間、何かあったでしょ?」 少し考えてから、結花が言う。 「別に、何もないよ?」 考えなくても分かる。 結花に会うまで、特別変わったことなんてなかった。 「そんなはずないって! 明らかに様子がおかしいもん」 それでも結花は、食い下がる。 そんなこと言われても、何もないのに。