その人の後ろ姿を、じっと見つめながら思った。 ここにいるってことは、お客のはず。 だけど、ウェアを着ていてもボードは持っていない。 ハウスの人かとも思うけど、そうならウェアを着る必要はない。 よく分からない。 ただ、さわやかな人だなと思った。 「また、会いたいなぁ」 なぜか、そう呟いていた。 「もう! 絢子ってば、探したじゃん!」