その後ろ姿を見れば、ふいに泣きそうになる。 こんなにタイプの人は、この先2度と出会えないと思う。 だから尚更、答えを出したくなかったんだと思う。 でも、このままでいたって誰も幸せになんかなれない。 浮気していると、水樹を傷つける。 二股かけていれば、彼は前に進めない。 彼はずっと、あたしの答えを待っている。 そんなあたしの答えは…… 1つしかない。 「美羽っ!」