「もちろん」 笑顔で千晃は返して、車を発進させた。 行き先はもちろん、あたしが彼と会う浜辺だ。 必ずしも、ここにいる訳じゃない。 連絡先も知らないから、呼び出せる訳でもない。 でも、なんとなくいる気がしていた。 待っているんじゃないかと思っていた。 だから、行く。 あたしの気持ちに、決着をつけるために。