「その、気になるってのは、キスされてから? それとも、初めて会った時から?」 千晃は、顔色を変えずに冷静な声で聞いて来る。 何を考えているのか読み取れないけど、あたしは正直に答えるしか道はない。 「たぶん、初めて会った時から」 自分でも確証はなかった。 だけど、そう思った。 趣味で話しが合う人はいなかったせいもあるかも。 「まぁ、美羽の好みのタイプだったけん、そうなるのは仕方ない。 でも、キスはないよね」