それは誰でもない、千晃と直哉だった。 直哉はそれ以上何も言わず、2人がいた浜辺を見つめていた。 それから数日後、珍しく千晃に呼び出された。 千晃はよほどのことがない限り、自分から誘うことはしない。 そして、その誘いは電話だった。 電話さえも、滅多に自分からしない。 珍しいことばかりの誘いだった。 だけど気になるのは、誘いの電話の声だ。 怒ったような、素っ気ない声。 怒られるようなことをした覚えはなかった。