「落ち着いた? 多少はすっきりした?」 「うん……。 ごめん」 謝ると、千晃は呆れた顔をした。 「ごめんはもういいって。 ……何があったの?」 出来たら心配はかけたくなかった。 言いたくはなかった。 だけど、もうこの状態を見られてしまったら、言わずには終われない。 少し悩んでから、あたしは重たい口を開いた。 「彼氏に仲良い女の人がいて、同じ会社の人らしいんだけどね。 その人とよく、2人で遊ぶんだ」