あたしは慌てて千晃に問いただすけど、千晃も直哉くんも冷静だった。 「分かった。 千晃が友達大事にしているの、分かっているしな」 「ごめん。 今度、ちゃんと埋め合わせするね」 「了解。 じゃあな」 あたしが止める暇もなく、直哉くんは帰って行った。 「千晃!いいの? あたしなんかほっといて、直哉くんのとこ行きなよ!」 千晃に詰め寄るけど、当の本人はあっけらかんとしている。