―――誰もいない秋の浜辺に、1人佇む女性。 絵になるなぁ、とカメラを向けた。 その時だった。 彼女の目から、一筋の涙が流れた。 オレは、その姿に目を奪われた。 そして、気付いたらシャッターを押していた。 オレの心は、この瞬間から彼女でいっぱいになっていた。―――